石狩市の「いしかり砂丘の風資料館」
石狩
石狩市の「いしかり砂丘の風資料館」をご紹介するレポートです。
レポーターは「のこたべ」のnanakoさん
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大雪山系の石狩岳を源に発し、日本海まで268㎞。
山の水源から流れ出る川。水が巡り巡って、万象の源である海へ還るのです。川が海と出会う場所…石狩。 川でもあり、海でもあるところとは? みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
海水浴や温泉に行くけれど、石狩のこと、意外と歴史や自然のことを知らないものだと、反省しつつ、いしかり砂丘の風資料館にやってきました。ここは川・河口・海の3つのゾーンから石狩の歴史や自然を解説している資料館です。
まず、資料館に入り、目にとびこんできたのが、この巨大なクジラの骨。

実はここ石狩が昔、海の底だったことを物語る資料なのです。最終氷期が終わった1万年前~6000年前、気温が温暖化、大陸の氷河がとけ、海水面が上昇したため、今の石狩市南部から札幌市の北部にかけては古石狩湾とよばれる海が広がっていたのです。地底深く掘る工事などでは、こうした海の生物の化石が出土することがあるそうです。こうして石狩の歴史を物語る最初の資料がお出迎えしてくれます。

これはチョウザメ。チョウザメといえば、ロシアのキャビアを思いだす方が多いでしょう。チョウザメは、淡水だけのものや、鮭と同じように川と海を行き来する種があり、後者はかつて北海道にも遡上していたことがあったそうです。石狩川にも産卵のために遡上していたことがありました。江戸時代から伝わる伝説によれば、チョウザメは石狩川の主、鮭漁の神様として、あがめられていたといいます。その姿が鮫に似ていることや、体を覆う硬いうろこの形が蝶のようということで、チョウザメといわれています。その風貌もかなり独特。シーラカンスと同じ古代魚なんだそうですよ。

やはり、石狩といえば鮭。その鮭漁の黄金期は明治時代で、年間には100万匹以上獲れることがあったということです。石狩はお雇い外国人技師の指導のもと、鮭の缶詰をつくる日本で初めての缶詰工場ができた場所でもあるそうです。館内ではそれにちなんで、自分だけの宝物をつめこんだ、マイ缶詰をつくることもできますよ。
さて、川から、いよいよ海へ…石狩のテーマが広がります。

これは何かと言いますと、石狩の浜に打ち寄せられた漂着物の数々…。
生物の遺骸からゴミまで、実にさまざま。しかも韓国、中国、ロシアなど外国のものまでが打ち上げられるそうです。しかし、ただのゴミなどと侮ってはいけません。こうした漂着物は、どうしてここにたどり着いたのかとか、その種類や量を調べることで、気候や海洋環境の変動を知る手掛かりにもなるんですよ~!
そのなかで、最近石狩浜で注目されているのが、これ!アオイガイです。

アオイガイとは、熱帯から温帯の海に生息するカイダコがつくる貝殻。メスだけが産卵や孵化のために持っているものです。
実はこのアオイガイ、秋の北西季節風が吹き始める頃に、漂着するそうですが、2005年以降、その数が増え、2010年秋にはこれまでにないほど大量のアオイガイが漂着したそうです。
日本海の秋の海水温が高いことにも関係するのか…漂着物と海洋環境について研究する、当資料館の学芸員・志賀健司さん。「ぜひ、アオイガイを拾ったら、見つけた日や場所、サイズなど教えてください」とのことです。
川と海の出会う場所、石狩にはとにかく面白い、不思議なことがたくさん…。
砂丘のこと、冬に石狩にドカ雪を降らせる低気圧のこと、海浜や湿地の植生、渡り鳥など自然のみならず、縄文時代からの鮭漁の歴史や、江戸時代に西蝦夷地の貿易の要所だったこと、それこそ料理名に地名が残る「石狩鍋」など…石狩のいろいろなテーマを掘り下げている資料館です。
資料館のお隣には、明治・大正の石狩を代表する石造りの商家・旧長野商店(石狩市指定文化財)が移転・復原されています。
◆いしかり砂丘の風資料館◆
〒061-3372
石狩市弁天町30-4
TEL・FAX 0133-62-3711
http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/museum/
◆開館時間 午前9時30分~午後5時00分
◆休館日 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始
◆入館料 300円(中学生以下は無料)・団体料金240円(15名以上)
◆アクセス 中央バス札幌ターミナルより石狩行「石狩温泉前」下車、徒歩1分
2011/06/15 08:08|石狩|コメント(0)|トラックバック(0)


















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